【べらぼう】幸せを見つけた歌麿、定信の真意、おていの恐れた事態が現実に…?9月14日放送の解説・レビュー (7/8ページ)
幸せを実感したことで、かつてのトラウマにも向き合えるようになったのでしょう。
そんな歌麿の様子に、蔦重は心から「ありがた山にございます」礼を述べたのでした。
蔦屋の「女将」おていさん
喜多川歌麿「歌満くら」より、情感あふれる画風は、きよとの関係から培われた?(イメージ)
歌麿夫婦の新生活を援助するべく、笑い絵を百両で買い取った蔦重。義弟の門出を喜ぶその横で、おていさんが笑い絵を真剣に見ています。
これは別に好きだからではなく、歌麿の心血を感じるのが、板元としての礼儀だから。
実におていさんらしい心意気ですね。彼女は蔦屋の女将だから、作家の一人ひとりを理解しようと努めているのでしょう。
その一方で、夫が気前よく出してしまった百両の回収計画にも余念がありません。やはり彼女は蔦屋の女将だからです。
何だかやたらと蔦屋の女将アピールをするのは、先週の意趣返しでしょうか。
それはともかく、恋川春町『鸚鵡返文武二道』に対しては「おふざけが過ぎる」と危機感を示していました。
春町は「ふざけているのではなく、むしろ諌めるつもりで書いた」と応えますが、なら尚さら不遜で無礼ととられるでしょう。
※諫言とは本来、然るべき重職の者が命懸けで行うものであり、主従関係にもない蔦重や春町からアプローチする性質の行為ではありません。
慎重論に傾きかけたところへ、次郎兵衛(中村蒼)がやって来て「定信は黄表紙好き」「しかも蔦重と春町贔屓」という情報をもたらします。