『べらぼう』ブチギレる蔦重、暴走する定信…実は”表裏一体”な二人が守ろうとしているものは?【前編】 (4/8ページ)
「書を持って世に抗う」という信念、庶民からエンタメを奪い“ただ働くだけ”を押し付ける、くそみたいな世の中にしてたまるかという正義感、春町の無念をはらしたい……さまざまな思いが蔦重を包み込み、彼もまた「自分は間違っていない!」と暴走していきます。
倹約ばかりの政策は弱者を追い詰めていく
「遊ぶ場所があるから、人はそこで金を使う。だったら遊ぶ場所を壊せばいい」と、意気込む定信は「中洲新地」を取り壊しに。そのせいで、岡場所の女郎たちがどっと吉原に流れ込み、道端で安値で体を売る人も増えました。
「このままじゃあ吉原はただの大きな岡場所。でかいだけの地獄になっちまうよ」と嘆く大黒屋の女将・りつ(安達祐実)。
崩壊の一途を辿りそうな吉原の状況を目の当たりにした蔦重は、吉原を守るためにも幕府に逆らい「豪華絢爛な女郎を豪華絢爛に描く」ことで、吉原の魅力をアピールする作戦を立てます。
倹約をおちょくる本を、歌麿や北尾政演に依頼した蔦重ですが、ていは「世をよくしたい。その志はわかりますが、少々己れを高く見積もりすぎてはないでしょうか!」と大反対します。