【べらぼう】史実、その後の二人は?歌麿から見捨てられた蔦重が決定的に欠けていたもの (3/8ページ)

Japaaan

蔦重には、積み重ねがない

気安く肩を組むけれど、組まれた相手が何を思っているか、までは感じとれない。「肩を組めば万事解決!」気質が抜けない蔦重。大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」公式サイトより ©️NHK

これまで蔦重は人を乗せて誑(たら)し込んで商売につなげ、吉原者から日本橋の書肆にまで成り上がりました。

しかし悲しいかな、ここまでの蔦重を見ると他者に配慮できる教養も、他者に寄り添える感性も持ち合わせていないようです。

教養に乏しければ思考が深まらず、感性が鈍ければ物事の本質をとらえるのは難しいでしょう。

こうした資質を備えるには、付け焼き刃ではなく、永い歳月をかけた積み重ねが欠かせません。

しかし本作の蔦重は教養も感性も積み重ねることなく、ただひたすら時代の徒花(田沼時代の亡霊?)として現実に抗うばかりでした。

基本的に努力していない訳ではないのですが、その努力は外的な働きかけに終始しており、自身の内に積み重ねる(自分を高める)様子はほとんどありません。

「書を以て世を耕す」と志こそ高いものの、その陰ではクリエイターやスタッフを悪気なく搾取し、自分の正義を貫こうと周囲の者たちを窮地に巻き込んできました。

かの身上半減にしても、おていさん(橋本愛)に引っぱたかれ、鶴屋さん(風間俊介)にキレられてもどこまで反省しているのか……。

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