『べらぼう』大河史上に残る“おさらばえ”…もう一度逢いたい瀬川(小芝風花)、涙腺崩壊の名場面10選【後編】 (6/9ページ)
けれども、「退屈」という表現、一緒に楽しもうという発想を持ってくれなかったことなどに、怒りと悲しみで我を失ってしまったのです。
「そなたは吉原へ戻りたいのか…所詮わしは客ということか?どこまでいこうと女郎と客。お前は骨の髄まで女郎だな」と瀬川を罵る検校。
「部下にはドスの聞いた声で指図する検校の本性が出た!」という声もありましたが、私はずっと孤独を抱えて生きてきた検校の深い悲しみが伝わってきて切ない場面だと思いました。
嫉妬の感情が渦巻く検校 NHK大河「べらぼう」公式サイトより
瀬川もその検校の本心が伝わったはず。本気でぶつかります。
「蔦重は苦界でたった一つ出会えた光。あの男がいるから、吉原に売られたことも悪いことばかりではない、一つだけはとてもいいことがあった、そう思わせてくれた男だった」と。
「けれども、この世で誰よりも大切にしてくれるあなたを傷つけるこの思いを消してしまいたい。信じられぬと言うなら、ほんにわっちの心の臓をとっていきなんし。」と、今までは使っていなかった花魁言葉で泣きながら話しました。検校の目に浮かぶ涙。
検校にとっても瀬川は暗闇の中で生きてきた彼にとって、唯一の光。