『べらぼう』本は総合芸術!壮大な夢噺のラスト飾る“屁”の大合唱!爆笑と号泣の賑やかな最期【後編】 (2/12ページ)
江戸に戻り、滝沢瑣吉/曲亭馬琴(津田健次郎)と十返舎一九(井上芳雄)のそれぞれに、今後の物作りの方向性についてアイデアを出しました。馬琴には、あっという間に終わってしまう黄表紙では出せない“面白い芝居みたいな長編の作品”を、一九には“江戸に縛られない話”を依頼します。
ドラマの話ではありますが、これが、現代まで伝わる馬琴の大作『南総里見八犬伝』(98巻106冊)と、 弥次喜多道中の滑稽本『道中膝栗毛』(正編と続編で20編)の誕生のきっかけとなった……と思うと感慨深いですね。
“脚気”が発症するも病で一儲けを企む蔦重
蔦屋耕書堂は、馬琴の読本『高尾千字文』(5巻5冊)や、知識層が待ちかねていた本居宣長の本がバカ売れ。
とうとう“硬軟併せた書物を取り合わせた本屋”として不動の地位を確立したのでした。店内に貼られている書名を見ると、行ってみたいなと思う本屋でしたね。
そんなある日、立ち上がろうとした蔦重は膝から崩れ落ちます。いよいよ「脚気」が発症したのでした。
当時、“江戸患い”と呼ばれた脚気。末梢神経や中枢神経が冒され、足元がおぼつかなくなるほか、重症化すると心不全を起こして死に至る病でした。