「べらぼう」はやっぱり面白い!総集編の予習にもう一度見たいあの場面10選&魅力3選を振り返る (10/14ページ)
「だからこそ楽しいんじゃないか」という方もいらっしゃいますが、多くの視聴者は大河ドラマを歴史学習の機会ではなく、娯楽としてとらえていることでしょう。だから気楽に見られない大河べらぼうは敬遠されたのかも知れません。
また派手な合戦や立ち回りがないことから画面映えに乏しく、見ていて退屈だという意見もありました。
そして次から次に新キャラが登場し、一人ひとりに感情移入できず、誰を追い駆けたらいいのかという感想もあるようです。髪型や衣服も変化をつけにくいため、見分けが難しい点もあるでしょう。
さらに江戸市中(蔦重たちの活動)や江戸城内(幕閣たちの政争)を行ったり来たりする場面転換の激しさから、必死に見ていないとストーリーについていけません。
加えて細かな描写や伏線が多く、それらは丁寧に回収されているため見ごたえはあるものの、やはり多くの視聴者はそこまで期待していないようです。
追加で「政治や陰謀も面白いけど、そこへ無理に蔦重をからませる≒物語のスケールを大きくすることはなかったと思う」という感想もありました。
せっかく本屋なのだから、巨悪を討つ展開に気を散らせるよりも、黄表紙や浮世絵の魅力を深掘りして欲しかったという意見には筆者も同意します。
物語は江戸市中での創作・出版活動をメインにして「何かお城の方で政治的な問題があるみたいだよ」くらいの距離感・温度感でも十分ではなかったのでしょうか。
筆者としては、ビジネスの心得や当時の商慣習や倫理・道徳などもしっかりと描き込むと、より味わいが深まるように感じました。
全体と通じて「通好みを志向した結果、多くの視聴者からは支持を得られなかった」といった印象を受けます。