【衆院選】違和感に気づいても、なぜ人は流される?150年前に福澤諭吉が警告した“世論の危うさ” (1/7ページ)
私たちは、自らの判断で政治を選んでいるつもりでいます。
しかし、その選択は本当に理性に基づいたものなのでしょうか。昨今の選挙結果を振り返ると、その時々の空気や感情が大きく影響していると考えずにはいられません。
今から150年以上前、日本の近代化を導いた思想家・福澤諭吉は、民主的な政治が進むほど「世論」が国を動かす力を持つ一方で、その世論が未成熟であれば、国家そのものを誤らせる危険があると鋭く警告していました。
福澤といえば『学問のすゝめ』が有名ですが、彼の文明観や政治思想を体系的にまとめたのが、1875年刊行の『文明論之概略』です。
そこには、現代日本の政治状況と重ね合わせずにはいられない洞察が数多く記されています。