『豊臣兄弟!』信長は何を恐れた?清洲を離れ小牧山城へ移った理由と「ある武将」の存在 (5/8ページ)

Japaaan

長良川から見た稲葉山城の全景(Wikipedia)

ところが、稲葉山城にいる龍興とその側近たちは、つかの間の平穏に気が緩んでいたように見えます。武田信玄との同盟関係に安心していた面もあったのかもしれませんが、信長への備えは次第に薄れていきました。

そんな中で起こったのが、菩提山城主・竹中重治(半兵衛/演:菅田将暉)と、北方城主・安藤伊賀守(守就)による稲葉山城占拠事件です。斎藤家の将来を憂えた二人は、実力行使によって龍興を諫めようと行動に出たのでした。

信長は重治に対し、稲葉山城を明け渡すよう求めますが、重治はこれに応じません。そしておよそ半年後、城は再び龍興の手に戻されます。小牧山城は、まさにこうした時代背景の中で築かれた城だったのです。

清洲にかわる新たな本拠地であった小牧山城

『豊臣兄弟!』第5話の舞台となった小牧山城は、信長が「火車輪城(ひぐるまわじょう)」と名付けたと伝えられています。

その縄張りを見ると、円形の小丘陵を取り囲むように、火を振り回したかのような同心円状の帯曲輪がめぐらされていることが分かります。この形状は完全な円郭式ではないものの、どの方角から攻められても対応できる、当時としては画期的な構造でした。

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