【豊臣兄弟!】残酷な史実の前フリに…浅井長政(中島歩)のお市(宮﨑あおい)への“誠実な愛情”を考察 (7/10ページ)

Japaaan

三好三人衆に襲撃され、小一郎と明智光秀(要潤)に「もはやこれまで。そなたらは逃げ延びろ。わしの命と引き換えに将軍殺しの悪名を、末代まで背負わせる。それを知らしめて欲しい」と覚悟を決めた足利義昭。

けれど、小一郎は、

「将軍殺しの悪名などすぐに忘れられてしまう。侍はともかく百姓にとっては誰が将軍様でもさして違いはございません。百姓はみな、その日その日を生きていくのが精一杯じゃ。潔う死んで満足するのは侍だけでございます。」

「百姓はどんなに不作でもどんなにひもじくても泥水すすっても生きようとする。なぜなら次の年こそ豊作になると信じているからじゃ。」

と誠心誠意語ります。

そして義昭に近づき「公方さま、豊作の世にしてくだされ。無様でも生き延びてくだされ」と説きます。

このドラマの根底にずっと流れている「生きて帰ること」

直の「生きて帰ってくれば十分じゃ」
秀吉の「生きているだけでお手柄じゃ!」

というセリフを思い出します。

「わたしの身にもなってくだされ。ここで公方さまを死なせたら兄者からも殿様からも大目玉じゃ!」と、緊張感をほぐすところは小一郎らしい。

「なんじゃ、結局は自分のためか」と光秀に突っ込まれて「みなのためじゃ!」と笑いを導きます。小一郎の「みんなのため」は、直の「小一郎はみなが満足しないと気が済まない」と言っていた言葉と共鳴していますね。

公方さまが「こ、こんなこと、誰かに言われたの初めて……」みたいに受け止めて、笑いつつも涙をこぼす場面もよかった。

小一郎の心の中には、岐阜城の上で直の幻に誓った約束が息づいていました。「きれいごと」と言われようが、それが直が見たがった世界。

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