Gold受賞企業3社が語る「はたらく人ファースト」の実践〜HR領域のAI活用・エンゲージメント・働き方改革の最前線 (4/10ページ)
トークテーマ①:HR領域によるAI活用
人間が価値を発揮するための手段へ
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AI活用は単なる業務効率化にとどまらず、「人が本来向き合うべき仕事に集中するための手段」として各社で実装が進んでいます。
福祉業界のライフデザインでは、記録業務などの事務作業が現場の大きな負担となり、残業の要因にもなっていました。本来注力すべきは利用者への支援そのものであるという考えのもと、各拠点でAIツールの導入を推進。事務作業を大幅に削減した結果、8時間勤務から7時間勤務への短縮を実現しました。さらに今後は、シフト管理などの業務領域にもAI活用を広げ、より持続可能なはたらき方の実現を目指しています。
一方、建設業の大和工務店では、ベテラン人材の知識やノウハウをAIに蓄積し、若手育成に活用する取り組みを進めています。職人気質の強い現場においては、ノウハウの伝承やコミュニケーションの難しさが課題となっていましたが、AIを介在させることで知識共有のハードルを下げ、世代を超えたスキル継承の可能性を広げています。
これらの事例を受け、常見氏は、AI活用の本質について次のように述べました。
AIは人の雇用を奪うものではなく、人がより価値を生む仕事に集中するための手段です。また、AIによって業務の一部が代替されることで、これまで人が担っていた“作業”が減り、意思決定や調整といった業務が中心になる可能性にも言及。その結果、「仕事の負担は軽くなったが、やりがいが薄れる」といった新たな課題が生じるケースもあると指摘しました。