Gold受賞企業3社が語る「はたらく人ファースト」の実践〜HR領域のAI活用・エンゲージメント・働き方改革の最前線 (5/10ページ)
さらに、AIの活用が評価指標として過度に求められることで、「AIを使うこと自体が目的化する」「AI活用を強要する風潮(AIハラスメント)」といった問題が生まれている現状にも触れました。重要なのは、AIを導入することそのものではなく、人間が何に価値を発揮するのかを再定義することです。各社が実践するように、現場の具体的な課題に即した形でAIを活用し、人間らしい仕事との最適な役割分担を模索していくことが、これからのHR領域に求められています。
トークテーマ②:エンゲージメントサーベイの社内浸透と活用方法
スコアではなく“中身”を見る
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エンゲージメントサーベイの活用において、重要なのは“スコアの高さ”そのものではなく、その背景にある要因をどう捉えるかです。
大和工務店では、従業員一人ひとりが「自分たちで会社をつくっている」という当事者意識を持てる組織づくりを推進。その結果、エンゲージメントスコアは継続的に向上しています。サーベイの結果自体は社内に共有せず、あくまで“定点観測”として活用。点数はあくまでも組織の変化の兆しを捉える指標として位置づけている点が特徴です。
一方、キーストでは、トップダウンとボトムアップを組み合わせた運営を実践。最初は一部のメンバーに権限を委ね、そこから徐々に組織全体へと主体性を広げていくことで、「自分たちが会社を動かしている」という意識を醸成してきました。こうした積み重ねが、組織への愛着や成長実感の向上につながっています。
これらの事例を受け、常見氏は、サーベイ活用の本質について次のように指摘しました。