『豊臣兄弟!』織田信澄は“過去からの刺客”!本能寺の変へ導く、業の深い兄弟の絆と信長・光秀の悲劇 (10/11ページ)
安土城に戻り寝転びながら思い出し笑いをして「結局、あやつらの思い通りになってしまった」という信長と、「あの家のものはことごとく人たらしじゃ」と笑うお市。
「おかげで、楽しいひとときであった」と、心からうれしそうに笑いうノブが切なかったですね。これが最期の笑顔。
まっすぐな豊臣兄弟の絆と愛で、弟へのトラウマの呪縛から自由になったというのに。
結局は、信長の勘は当たっていたのに、よかれと思った豊臣兄弟の懐柔策のせいで、信澄という「弟」の無念を引き継いだ刺客は野に放たれてしまったのです。
このドラマのベースに流れる『兄弟の絆』という観点から、織田信澄を黒幕扱いして描く……この流れはかなり面白い脚本だなど思いました。
楽しかった羽柴ファミリーの宴だったが。(NHK「豊臣兄弟!」公式サイトより
幸せな場面から一気に地獄になるのが大河信長に「よき侍になりおったわ。」と言われ、感無量で涙した秀吉。
愛してやまない上様を救うために行った自分の行為が、「刺客信澄を野に放つ」結果になったと知ったら。
「織田家のために」と上様の疑いを諌めたものの、上様の疑いのほうが正しかったと知ったら。
秀吉の心理状態はどのようになってしまうのでしょうか。
幸せな場面から一気に地獄に突き落とすのが大ドラマ。