『豊臣兄弟!』なぜお市は秀吉の勧めで柴田勝家と再婚した?悲劇に繋がる「真相」を史料と伏線から探る (7/9ページ)
お市の心にずっとある「織田家のため」。(NHK「豊臣兄弟!」公式「X」より。
実際にはどのような思いがあったのか…「勝家はお市が嫁ぐ前からずっと慕っていたために、お市と結婚するまで独身を貫いていた」「そのために、再婚して短い結婚生活でも仲が良かった」……という鬼の柴田のピュアな逸話もあります。
ドラマでは、それを彷彿させる勝家が描かれていましたが、これも、同時代の史料はないようです。
ルイス・フロイスによると、柴田勝家は「はなはだ勇猛な武将であり、一生を軍事に費やした人」だったとか。
そんなところから、武骨もの・戦のことで頭にいっぱいの猛将で妻を娶ることに興味はなかった……というイメージが育ったのでしょうか。
「豊臣兄弟!」では「そなたのことが大好きだった」と残した愛する夫・長政のことは、介錯を務めただけに、お市の心にはずっと存在しているはず。
そして、この時は、長政の願い通りに三人の娘のために生き延びる道を選びました。
ドラマ内では、秀吉に頼まれて再婚を決めたものの、兄・信長江の思いとともに、長政への思いも生涯消えないはず。勝家への気持ちとは異なるでしょう。