『豊臣兄弟!』逃げずに26歳で散った織田信忠(小関裕太)…ドラマでは描かれなかった “幻の天下人” の最期 (9/11ページ)
信忠の介錯を務めた鎌田新介は、殉死説もありますが、井戸に身を隠して逃げ、豊臣政権になってからは福島正則に仕えたという説もあります。
父子仲が想像できる「鷹」のエピソード織田信忠は、家督を継承してからは織田軍の総大将としても優れた実績を残し、本能寺の変では果敢に戦い、26歳の若さでこの世を去りました。
実際の信忠の人柄などは想像するしかありませんが、信長と信忠の関係が想像できるような逸話を。
去程 三位中将信忠 岐阜に而庭子の御鷹四足ヨモト御飼立被成候近来之御名従不可過之御鷹師タカシヤウ山曰 広葉両人安土へ 寅七月廿三日 持参候処右之内一足破召上残り者中将信忠へ被成御帰両人御鷹師辛労仕たる之由 上意にて銀子五枚宛に御服相副被下色々忝儀共にて罷帰候也 寅八月五日 奥州津軽之 南部宮内少輔 御鷹五足イツモト進上……
(信長公記「巻十一(十)小相撲之事」)
現代語に訳して要約すると……
三位中将信忠は、岐阜で庭にいる鷹の子を四羽、自ら育てていました。
そして、有名な鷹匠である山曰と広葉の二人にその鷹を安土の父のもとへと持参させたのです。
すると信長は、そのうち一羽だけを引き取り、残りの三羽は信忠へ返すように告げます。
さらに、二人の鷹匠に、銀子五枚ずつと衣服を添えてねぎらい、彼らは感激して帰っていったのでした。
……というような内容です。
もしかしたら、「信忠がせっかく育てたのだから1羽だけもらうけれど、あとは自分のものにしなさい」ということだったのでしょうか。
父息子の仲の良さが感じられるエピソードだなと、想像してしまいました。