朝ドラ『風、薫る』中村倫也演じる柳生藤次のモデルは誰?明治時代「衛生」に携わった伝説の医系技官の史実 (3/8ページ)
つい最近、新しいウイルスの猛威に翻弄された現代人による、医療従事者への誹謗中傷や差別が社会問題になったことが蘇ります。
この時代の“防疫”班は、現代のように使い捨てのマスクや手袋やキャップなどはありません。白い布を用い、こまめに自分たちで洗い、消毒をしていました。これらの作業も大変だったでしょう。
休む間もなく目まぐるしく働いているトレインドナースたちの姿を見ると、改めて知識や経験はもちろんのこと、精神力や体力も求められるすごい仕事だなと感じますね。
避病院の部屋に入れずに、むしろを被って寝ていた柳生。(NHK「風、薫る」公式サイトより)
西洋の“衛生”を取り入れるために『内務省衛生局』が設置NHKの「風、薫る」の公式サイトでは「柳生藤次」の人物紹介として
りんと直美が新潟で出会う患者。実は、内務省衛生局の役人。新潟でりんや直美たちトレインドナースの活躍をじかに目にした柳生は、看護婦の重要性を強く認識する。
とあります。
実際、柳生藤次のような内務省衛生局の役人たちは明治時代にもいました。
“防疫”どころか、病や怪我を“看護”する……という認識すらなかった日本。
明治維新後、西洋からさまざまな文化や技術などを積極的に取り入れていた明治政府では、“衛生”を意識するようになりました。