【豊臣兄弟!】前田利家がまさかの撤退!「賤ヶ岳の戦い」裏で妻・まつはどう動いたのか? (5/9ページ)
NHK「豊臣兄弟!」公式サイトより
利家を責めず秀吉のもとへいけと告げる勝家との別れ『賤岳合戦記』には、
勝家府中の城に至前田父子に対面し此中苦労の段一礼ねん比にのへつゝ極軍のせめに遇て如此の次第更に言葉もおはしまさす候急き湯漬を出され候へと心静に食し痩さる馬を所望し急き給へり利家も送候はんとて立出られしを辞し返し候ひけるか又よひかへし其方は筑前守と前々入魂他に異なり必今度の誓約をひるかへし安堵せられ候へと云捨てわかれにける
という場面が書かれています。現代語に意訳してみると…
「勝家は府中の城に至り、前田父子に対面し、『このたびのご苦労の段、ねんごろに一礼申し上げます』と述べました。
激しい責めに遭ってこのような次第となり、もはや言葉もありません、『急いで湯漬けを出してください』と、心静かに食事をし、痩せた馬を所望して急いで発たれました。
利家も『お送りしましょう』と立ち出ようとしましたが、辞退して押し返し、さらに呼び返して、『その方は筑前守(秀吉)と以前から親しく、他とは異なる間柄である。必ず今度の誓約を翻して安堵されよ』
と言い捨てて、別れました。」
撤退した利家を責めず働きに礼を言い、これからは秀吉につくようにと去っていく。
誇り高く自身の信念に忠実だった勝家らしさが伝わる、見事な別れでした。
軍記にある創作や脚色などはありうるとは思いますが、まさにドラマとして描きがいのあるエピソードでしょう。