『豊臣兄弟!』磐覚(坂口涼太郎)のポーズが話題「阿修羅像」は消滅寸前だった!明治の悲劇「廃仏毀釈」とは (7/9ページ)
そして苛烈を極めたのが、寺院の宝庫ともいえる奈良県でした。同県では春日大社の神宮寺であり、阿修羅像ポーズを見せつけたあの磐覚が在籍していた興福寺が廃寺に追い込まれます。
僧侶たちは全員還俗して春日大社の神職へと転じ、現在国宝に指定されている五重塔は、10万円弱(現在の価格)という安価で売却されてしまいました。
また、伽藍の中心になる最も重要な建物である金堂も警察の屯所に転用され、警官たちは冬の寒さをしのぐため、貴重な天平仏を割って焚火にくべたとされているのです。このとき阿修羅像も粗雑に扱われ、数本の腕が欠け落ちてしまったとも伝えられています。
さらに京都でも、神仏分離によって大きな変化が起こりました。秀吉が茶々(井上和)や秀長にお札を渡していたとされる祇園社は八坂神社へと改称され、石清水八幡宮や愛宕山大権現などでも、神仏習合の時代から続いてきた仏教的要素が取り除かれていきました。