ケンカ下手な石破茂には「妖怪ウォッチ」が足りない!? プチ鹿島の『余計な下世話!』vol.59 (1/2ページ)
新聞はふだん「政局より政策を」と主張するが、いざ政局が始まると政治面は俄然華やかになる。記者も張り切ってしまうのだ。
私もそれらの「オヤジジャーナル」(おっさんが発信しておっさんが受信)を楽しむようになって、「政局がそこにあるのなら、政局をウオッチする意味もあるのでは?」と思い直した。政局にこそあらわれるディテールがあると思うのだ。登場人物の話し方やふるまい、表情ひとつで何か感じるものが。器量さえもわかってしまう瞬間もあるかもしれない。
日本には「床屋政談」という言葉がある。
床屋政談では政策の専門的論議などない。政治家の言動の品評会で盛り上がるだけ。だけどそこに集う、たとえば商店街のオヤジたちの人物評は意外と間違ってはいない気がする。額に汗して社会のしがらみを見続けている大人の嗅覚は無視できない。
ここ最近の床屋政談で盛り上がったのは「安倍首相VS石破茂・自民幹事長」にちがいない。
9月3日に予定されている内閣改造・党人事に関し、8月早々から「首相は、石破氏を幹事長から安全保障法制担当相にする」というニュースが出まくった。遂には「石破氏、受託の方向へ」という先行記事も。首相サイドの情報戦に対し石破氏はどう反撃するのか。
先週8月25日のTBSラジオ「荒川強啓デイ・キャッチ!」にて、遂に石破氏は「安全保障法制担当相への就任を辞退」と明言した。石破氏は来年の自民党総裁選へ向け、無役になる覚悟を決めたのか? オヤジジャーナルは大騒ぎになった。
しかし。8月29日になって「石破氏が入閣受諾意向 地方相軸に調整」と一斉に流れた。「あれれ......」という感じ。
もしかしたら「石破氏はメディアで公言するしか方法は無かった」とも考えられないだろうか。ああいう発言をすることによって安倍首相との会談に一か八かで賭けた説である。
首相周辺のお友だちが情報操作に長けているのに対し、石破氏はそういう戦いがうまくないように見える。というか、本当のお友だちは石破氏にいるのか?
2年前の自民党総裁選で地方票では圧勝したのに国会議員票では安倍氏に逆転を許した。世間ではウケているのに永田町ではウケが悪そう。