なぜ海難事故を防げたのか? 沖縄土着の霊能者「ユタ」インタビュー (4/5ページ)
ようは偽物かもしれないってことさ」
ーーユタを名乗っているひとの中で、偽物・詐欺師の割り合いってどれくらいなんですか?
「そこまではわからない。評判の悪いユタなら具体的に何人か知ってるけど(笑)。昔から霊感商法に騙されたとか、たくさんお金を脅し取られたとか、そういう苦情が多いみたいだよ」
ーーユタにとってカミサマってどう怖いんですか? 殺されるとかたたられるとか?
「とにかく怖い。おっかない。ユタには絶対にしちゃいけないことがいくつかあるんだ。さっき言ったあまりにも酷いお金儲けとか、ほかには自分で自分を見るとか。そういうことをしようとすると、怖い!怖い!怖い!って感情しか湧かなくなっちゃう。上手く言えないけど、死ぬ死なないの恐怖とは少し違うと思うな」
ーーAさんのような当たるユタと知り合うにはどういう場所で調べればいいんでしょう? Aさんはネットで検索しても何も出ていませんよね?
「そりゃそうさ。誰か人づてに頼まれたとか、直接の知り合いとか、そういう偶然に縁が出来たひとしか見てないもの。自分にとってユタが本業なのかって言われたらどう答えていいか解らない。もし必要があったら勝手に繋がるから、無理に調べてあっちこっち行くことはないよ。 変なひとに騙されちゃうかもしれないし」
ーー勝手に繋がるとは、自然と出会えるとか、そういう意味でしょうか?
「そうだよ。そのひとに本当にカミサマのアドバイスが必要だったら、何もしなくても勝手に縁が繋がって良いひとに会えるんじゃない? あなただってユタを探してボクと知り合った訳じゃないでしょ。だからそういう出会いがないというなら、それはそのひとにアドバイスは必要ないってことじゃないかな」
ーーでも悪い出来事が重なって心を病んでしまって、藁にもすがりたいのに良い出会いがないってひとも多いと思いますよ?
「じゃあ沖縄に旅行に来た時に、地元のひとと仲良くなって聞いてみる? ただユタを嫌ってるひとも多いから、ユタの話をして嫌な顔をされたらしつこく聞かない方がいいよ。そういうのも全部カミサマが決めてるんだから、強引なことはするだけ無駄だと思うけどなあ。