『ザ・レイド GOKUDO』ギャレス・エヴァンス監督&イコ・ウワイスにインタビュー (2/9ページ)
そして妻と子を置いて任務へ向かう、一人の父親、夫としての側面も出さなければいけない。そういった、感情表現の難しさが増しています。
そして、アクションもより攻撃的かつ複雑になっています。例えば、前作では拳や体術が基本でしたが、本作では「クランビット」というシラットで使われる鎌、さらにはバット、ハンマーなど、いろんな武器や凶器の使い手が登場します。そういった点で、前作とは違うコレオグラフィーを考える必要がありました。
ラマはあらかじめ武器や凶器は持っていませんが、相手から奪って使うなどは行うので、自分も前作では見せていない動きをしなければいけなかったんです。そういったところも挑戦でしたね。
―― 前作もそうでしたが、特に本作では身近に落ちているもの、壁や床など、いわゆる日常物や環境を利用したアクションが多いように感じます。それには何か理由があるのでしょうか?
ギャレス:そういった描写はやっぱりジャッキー・チェンがパイオニアで、抜群に優れていると思います。彼は周りあるものはすべて武器として使えるということを教えてくれました。
これを言うとサイコ野郎だと思われるかもしれませんが、ジャッキー・チェン映画を見て以来、目に入ったもの全てに対して「これはどう使えば良い武器になるか?」と常に考えるようになったんです(笑)。
―― すごくわかります。自分も凶器描写が大好きなので、常に考えてますね。
ギャレス:良かった、一人じゃなかった(笑)。
本作で言うと、恐らく刑務所でのアクションが一番奇妙で、一人の男がベンチに向かって顔を蹴りこまれて、頬にベンチがめり込むんですね。これって現実的に考えると絶対に起きないと思うんですよ(笑)。でもビジュアルとしてすごく面白かったので、採用しました。