『ザ・レイド GOKUDO』ギャレス・エヴァンス監督&イコ・ウワイスにインタビュー (5/9ページ)
ギャレス:なぜイコが勝てないと思うかと言うと、ラマとハンマー・ガール(ジュリー・エステル)のアクションシーンを撮っている時に、イコの純真な部分が顔を出したんですよ。
ベースボール・バットマン(ベリ・トリ・ユリスマン)、キラーマスター(セセップ・アリフ・ラーマン)との戦闘シーンでは、イコも彼らもお互いに全力でやります。でも、ハンマーガールを突き飛ばさなければならないシーンで、イコが凄くそわそわし出したんです。
なぜかというと、相手が男性であれば何も考えずに胸を押して突き飛ばせるじゃないですか? でも相手が女性だと肩とかお腹を押さなきゃってなる。そのせいで途中までは良いのに、突き飛ばすところになるとイコが急に緊張して不自然な間とかができたので、何テイクも撮る羽目になりました。
さらに、ハンマーガールを持ち上げて窓へ投げつけるシーンでも、イコは窓へ投げつけた後、彼女を落とさずに持ったままそっと下ろしたんです。それも不自然だったので、8テイクくらい撮りました。
どんなアクションシーンでも、1テイク目からハードに、自然にできていれば、自分はすぐにOKを出すんですね。でも不自然な場合は、何度も撮らないといけない。しかも、例え優しくやっていたとしても、一回ハードにやるよりもテイクを重ねるほうが絶対に痛みは増します。
(イコさんに向かって)だからまあ、彼女が苦しんだのは君のせいだよね。
イコ:別にアングルとかで誤魔化せばいいじゃないか!
ギャレス:いやいや、そうはいかないよ。アクションはワンテイクじゃないといけないから。
―― イコさんは紳士なんですね(笑)。一方で、日本人俳優陣が演じるヤクザが登場するのも本作の特徴ですが、数あるヤクザ映画に登場するヤクザの中で、監督が一番好きなのは誰でしょうか?
ギャレス:危ない質問だなあ(笑)。