暇だからゾウ使いの免許を取りにチェンマイへ行ってみた (6/7ページ)
なんだかんだでタイ旅行の残り日数も少なくなっていた。時間を大切に過ごさなければならない。
バンコクでは「象使いの免許」と言うと全員「?」という顔をしていたが、チェンマイでは大丈夫だろう。むしろチェンマイ市民のほとんどが象使いの資格を持っていそうだ。
市内中心部のホテルにチェックインして荷物を置いた。ホテルのフロント脇に旅行代理店カウンターがあったので早速そこでキャンプの申し込みをする。さすがバンコクの時とは違って象に関するツアーが豊富だ。
「このツアーって、象使いの免許取れるんですよね?」
「何ですか?それは」
私はまた路頭に迷ってしまった。ふらっとホテルの外へ出ると日差しが眩しかった。日本ではいま、どんなことが起こっているのだろう?
「お嬢ちゃん、どこ行きたいの?」
眩しさに顔をしかめる私にそう語り掛けてきたのはトゥクトゥクの運転手だった。よく見ると女性の運転手だ。同じぼったくられるなら、男より女のほうがいい。
「・・・・・・どこへ行けばいいのか分からないんです」
「チェンマイは射撃が有名だよ。首長族の村もある」
「じゃあ射撃場へ行ってみてください」
「あいよ。ところでお嬢ちゃん、明日、明後日の予定はもう決まっているの?象に乗ったり、牛に乗ったり、川下りが出来る面白い施設があるの。近くには首長族の村もあってね・・・・・・一日送迎付きで、600バーツでいいよ。