日本の3DCGが目指す先とは? 荒牧 神山監督が語る新『アップルシード』 (2/6ページ)
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氷川竜介
「理想都市・オリュンポス」や「人類再生計画」といった、シリーズを通じて語られる要素を一度排除し、主人公の女性・デュナンとその恋人の全身サイボーグ男・ブリアレオスにフォーカスした、いわば原作の前日譚にあたる物語が『アップルシード アルファ』だという。
エンターテインメント性は重視しつつも、サイバーパンク的な退廃性なども取り入れ、前日譚として独自の解釈が施されている。随所に原作の要素も散りばめられた本作は、海外では2014年に一足早く公開済み。世界的に熱烈な支持を集める士郎正宗作品の3度目となる劇場アニメ化だが、ファンからは高評価を得ているようだ。

2012年には自身も『009 RE:CYBORG』でフル3DCGに挑戦した神山さんは、本作のCG表現に言及、「すごく見やすかった」と語った。『APPLESEED』(2004年)、『EX MACHINA -エクスマキナ-』(2007年)と比較して、より実写に近い「フォトリアル」という表現手法の進歩を実感。ライティングの面白さなど、従来のアニメ表現とは異なる魅力を感じたという。
荒牧さんとしても、「以前は、日本ではアニメっぽさを残す“セルルック”が主流だったけど、今回は実写的な見せ方でどこまでやれるのか?」と、挑戦的な部分があったようだ。
まさにそのセルルック表現の最前線を提示した『楽園追放 -Expelled from Paradise-』の監督・水島精二さんから、本作に対して「萌えを廃したキャラクター造形」とコメントされたことも明かした。