SF初心者さんにオススメ。絶対に見たほうがいい傑作SF映画25選 (16/17ページ)
主人公のヴィカスは、冒頭でエイリアン対策課職員としてエイリアンのクリストファーに立ち退き交渉しにいった際、エイリアンの子供を威嚇し、クリストファーの話す言葉を馬鹿にするという、差別的で不快な行動を見せており、観客に共感してもらいにくいキャラクターとして描かれています。
しかも、ヴィカスというキャラクターは他の映画によく見られるように早々に心を入れ替えたり、戦いに意欲的になったりするわけではなく、名誉を挽回するのは物語が随分と進んでから。しかし、それが本作の魅力なのです。
もし、彼が最初から虐げられたヒーローだったら、それはそれで観客はヴィカスに対して哀れみしか感じることができない「悲しきヒーローのSFアクション映画」でしかなく、そこまで観客に強烈な印象を与えることが出来なかったでしょう。
また、『第9地区』は素晴らしいアクション映画でもあり、南アフリカを舞台にした映画のイメージを覆す非常に重要な作品と言えます。
■『インセプション』(2010年、監督:クリストファー・ノーラン)
『エターナル・サンシャイン』と同じように、本作も記憶を扱うジャンルにおける最も重要な映画の一つ。
意識を考察しようとすると無闇矢鱈と複雑な構成になり、最終的に何を伝えたかったのか分からない...といった観客を混乱させるだけの作品が多く見られる中で、最後に綺麗なまとめ方をしているのが素晴らしいです(とは言え、複数回みないと理解できない難解さではあります)。
妻殺しの容疑がかけられているために子供と会えずにいるドム・コブは、人の夢(潜在意識)の中に入り込んでアイディアを盗む企業スパイ。