競争激化で各社必死なのはわかるが、最近の葬儀屋の過度なサービスが目に余る件 (1/2ページ)
最近の葬儀会社のサービスがすごい。先日たまたまテレビの情報番組で特集されていたものを見たのだが、あれには驚いた。
■葬儀リハーサルまで行う葬儀社
生前に撮影スタジオで遺影を撮ってくれるサービスや、葬儀の際に被葬者本人が棺桶の中で着用する衣装を選ばせてくれるサービスが存在するのだ(このサービスではさらに、マネキンに選んだ衣装を着せ、棺に入れ、葬儀当日のイメージをしやすくしてくれる)。
葬儀のプレビューやシミュレーションといったところか。
■本人が決めても肝心の本人はそのサービスを受けられない
しかしこのようなサービスに対して、個人的には少しやりすぎではないかという印象を持ってしまった。
遺影撮影のサービスに関していえば、これは本人が(遺影として)最も良い表情で写っている写真を葬儀で使用するために利用するサービスである。
しかし、いくら被葬者本人が生前に納得した写真を用意できても、葬儀当日にその遺影を見るのは被葬者本人ではなく、遺族や他の参列者である。
葬儀当日に着用する衣装に関しても同じことがいえる。生前に選んだ衣装を葬儀当日に実際に着用できているのかどうか、被葬者本人は知ることができない。着用できたとしても衣装を着た被葬者を遺族や参列者が見るだけである。
被葬者本人は葬儀のとき既に亡くなっている。本人は自分の葬儀を見ることはないのだ。本人がいくらこと細かく葬儀の内容を決めていても、当日それを実行するのは遺族である。諸事情により決定事項を覆される可能性は多分にある。
■目には見えないサービス 「安心」を提供
にもかかわらずこのようなサービスを利用するのはなぜだろうか。
それは、本人が安心したいからではないか。
もちろん、その時になって遺された家族が困らないようにとの配慮もあるのかもしれない。しかし家族側の立場になって言わせてもらえば、家族は家族で当日自分たちが困らないようにするから、何も心配しなくていいよと言いたい。家族としては、本当に遺された家族のことを思うならば、自分亡きあと、家族が困らないように生前整理をしておいてくれる方がよっぽどありがたい。私自身が祖母を亡くした際の経験上、そう思う。