「政府は改正児童ポルノ法を理解していない」 山田太郎議員が明かした答弁書の中身 (3/4ページ)
そして、次のニから八が何かと言うと、これはCGで描かれた絵やフィギュアなどが児ポ法に含まれるのか、または技術の進歩した今やCGを見ただけでは実在・非実在の区別が付かないのではという点や、時代に合わせて内容が変わって行くのか(現在合法の物が将来的に違法になる可能性があるのか) といった指摘を受けての回答。
この箇所を読んで解るのが、政府はおそらく質問の内容を理解できていないか、もしくは解っていてしらばっくれているかのどちらかであるということ。この回答では「二次元作品などモデルが実在しなければ児ポ法の管轄に含まず」「児ポ法は子供を守るための法律です」といった、すでに既出の情報しかなく、山田議員が指摘した箇所を完全に無視しているかのようだ。例えば、この回答を元に考えれば「非実在モデルを描いた作品ならば児ポ法に含まれない」 と断言して良さそうだが、それでは『CG児童ポルノ裁判』において検察側から飛び出した「モデルが未成年者と解り切っているのだから、実在しようとしまいと関係ない。被害者(モデル) の特定も必要ない」という主張は法に反している事になる。山田議員は改正児ポ法に対して 「CGなどの場合、絵を見ただけではモデルが実在の人物なのかどうかが解らない」と指摘している。 これを 「CGを見逃せ」 という意味だと受け取るのは浅はかで、実際は 「この法律では被害者の特定ができず、よって被害者を守ることも助けることもできない」 という意味の方が大きい。 政府はこれに対してまともに答えられないのだ。
また、何より恐ろしいのが 「法律で言う児童ポルノと、世間一般で言われている児童ポルノは、同じ意味合いで使われているのか」 という質問への回答(九) である。 これに対して政府は 「世間の言う児童ポルノの具体的な意味が解らないので答えられない」 と言っているが、法律を作ったのは自分達なのだから、法律文の意味や解釈が具体的に指摘できないほど適当に使われては大問題だと考えなければおかしい。 作った本人達が 「これこれこう」 と具体的に言えないものに対して罰則を設けたのが改正児ポ法だと言っているも同然だ。 これでは騙し討ち前提だと言われても返す言葉があるまい。