同性愛者にとってもそうでない人にとっても暮らしやすい環境を作りたい【LGBTの今を知りたい vol.3~豊島区議会議員・石川大我INTERVIEW】 (3/7ページ)
なぜかというと、「なんで石川君はそのテーマを選んだの?」って尋ねられたとき、「当事者だからです」って答える勇気がなかったから。
しかも、25歳のころ、ようやくインターネットで検索して同じ当事者たちと知り合うことになるわけですけど、それまでは同性を好きな自分に対して否定的な気持ちも持っていたんで、Yahoo! 検索窓に「ゲイ」だとか「同性愛」だとかの単語を打ちこむことにすら嫌悪感を覚えていたくらいなので、最初に検索先に辿り着くまでにはすごく時間がかかりましたね。
政治というツールをうまく活用して、誰もが楽しく暮らせる社会を作りたい――でも、想いを共有できる人に出会ってからは、いろんな物事が大きく動き始めたでしょうね。
そうなんです。自分と同じような人がたくさんいて、彼らが自分と同じような体験を重ね、世の中に対して不条理さを感じていることを知ったことで、やっぱり自分が中学生のときから感じていたことは間違いじゃなかった! 自分の手でこの社会を変えていきたい! LGBTの仲間たちをはじめとするみんなが暮らしやすい世の中を作りたい! という想いが大きく膨れ上がりました。
そして、その実現のためには4つのことが必要だと考えたんです。1つは、当事者同士がつながれる場を提供すること。僕の場合も、LGBT当事者と出会うまでは、社会を変えるどころかカミングアウトすらできずにいましたが、仲間と出会ったことによって、講演会をはじめとするさまざまな活動ができるようになりましたから。
2つめは、当事者以外の人に、LGBTに関しての正しい知識を得てもらうための施策を考えること。3つめは、僕自身をはじめとするLGBT当事者が、TVなり雑誌なりに出て情報を発信していくこと。そして4つめとして考えたのが、政治を駆使することだったんです。
僕は、政治というのは自分たちの生活をよくするツールだととらえているんですが、そのツールを上手に使うことで、LGBTの人、障害のある人、外国から日本に移り住んでいる人といった、今まであまり政治に相手にされなかったマイノリティの声を政治に届けて、すべての人の生活をよりよくしたいとの想いから、政治家になることに決めました。