同性愛者にとってもそうでない人にとっても暮らしやすい環境を作りたい【LGBTの今を知りたい vol.3~豊島区議会議員・石川大我INTERVIEW】 (1/7ページ)
自分に嘘をつくことなく心に正直に生きていると、社会の不条理に憤りを感じることはままあるものだ。"法の下の平等"とはいうけれど、そもそも必要とする権利は人によって違うもの。誰もが生きやすい社会をつくることはそうそう簡単なことではない。とはいえ、まずは誰かが声を上げ、国民の意識に働きかけることが大切である。
身を持ってそう感じた数々の体験がきっかけとなり、政治の世界へと足を踏み入れたのは、豊島区議会議員の石川大我さん。「仲間たちが暮らしやすい社会を作りたい」。その想いを胸にこれまで歩んできた道、そしてこれから目指す先について伺った。
世の中で"常識"とされていることにも、おかしなことがたくさんある――石川さんが最初に政治に興味を持ったのは何歳ごろですか?
中学生のころにはすでに政治経済全般に興味があって、新聞も熱心に読んでいたし、社会の流れにも高い関心がありました。中学3年生の夏休みには、日本国憲法の前文を暗記するという課題が出て、初めて憲法というものの中身を知ることになるわけなんですけど。そのとき、自分が求めてることと憲法によって定められてることとの間に大きな隔たりがあることを感じました。
――具体的にはどのような差異があると思われたのでしょう?
僕は当時から男性のことが好きだったので、世の中の大半の人にとって常識とされることに違和感を覚えることが多かったんですが、憲法を学んでいく中でその想いが確固たるものになったんです。つまり、日本では同性を好きだと公言することが難しくて、仮にその気持ちを素直に表現したらいじめや差別にあう可能性が高いことに気付いたんです。なぜなら、憲法は男性が男性を好きになることがあることを想定して作られていないからです。
――ご自身の性的指向に気付いたのはいつですか?
小学校5年生くらいですね。当時、一つ上の先輩のことがなんとなく気になっていて、僕はその感情を"幸せ感"って呼んでるんですけど、なんとなく気が付いたらその人といることに幸せを感じている自分がいたんです。