同性愛者にとってもそうでない人にとっても暮らしやすい環境を作りたい【LGBTの今を知りたい vol.3~豊島区議会議員・石川大我INTERVIEW】 (4/7ページ)
僕は、マイノリティにやさしい社会って、すべての人にやさしい社会だと思うんです。例えば自分がマジョリティ側にいると思っている人でも、妊娠や子育てをきっかけに一時的にマイノリティになることだってあるわけですから。
議員の中にLGBT当事者がいることで、一緒に働く仲間の意識にも変化が!――豊島区議会議員として二期目を迎えられましたが、議員仲間や豊島区役所で働く方々と、その想いを共有できていますか?
僕は2011年から豊島区議会議員として活動させていただいているんですけど、初当選から二回目の活動をスタートさせるまでの間にも、周りの人たちの意識が変わっていっていることを実感しています。例えば、最近、区内に新しいスポーツ施設が設営された際、「性同一性障害のために更衣室を使いづらい人への対応は?」と質問したところ、「だれでも更衣室」を設置しているとの答えが返ってきたことがありました。役所の人たちが、「石川はこういう質問をするだろう」という予想のもと、先回りして、施設スタッフにLGBTに対する研修の養成をおこなってくれていたんです。こういうふうに、小さなことからでも変えていくことで、社会は少しずつよくなっていくはず。議員の中に一人の当事者がいることで、全職員がLGBTのことを考えて政策や施設の運営などを考えるようになったことは非常にうれしいですね。
――ここ数年、LGBT差別やいじめが原因で未成年者が命を落としたというニュースを多く見掛けます。そうした事態を防ぐために、教育面でのサポートも充実させてほしいです。
大半の当事者は、子どものころに自分が性的マイノリティであることに気付くものなので、教育の中で正確な情報を伝えていくことはとても大切です。つい最近、宝塚大学看護学部の准教授が、ゲイ・バイセクシャル男性の自殺念慮率(=自殺を考えたことがある確率)は、そうでない男性の約6倍にものぼるという調査結果を報告していますが、実際のところ、本当のことを誰にも言えずに悩んでいる子どもは大勢います。
そうした子どもたちをサポートしたいとの想いから、2002年、仲間たちと一緒に、当事者のための友だちづくりのイベント「ピアフレンズ」をはじめました。