モノクロな世界の中の、カラフルな世界。色覚異常の男性が挫折、苦悩、うつ病の果てに見つけた美しい世界とは・・・・・・ (2/8ページ)
家に帰って母にその話をしたら、深妙な顔つきで母が本棚から出してきたのは、一冊の色盲検査本。
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1問でも間違えたら色覚異常、13問正解して初めて正常、という説明が前書きに記されていたものの…
1問も正解出来なかったには僕も母も揃って閉口してしまった。
ちゃんと覚えてはいないが、母さんは少し泣いていたような気がする。
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色盲が発覚し、そのことを意識しだしてからというもの、
筆者はある程度の色の判別や、強さの比較ができるようになったという。
服を買う時には何の色かを確認するが、「紺のジャケット」と言われれば、そのジャケットは紺にしか見えないし、「ピンクのシャツ」だと言われれば、そのシャツはピンクにしか見えないのだそうだ。
また、筆者の中で色には序列というものがあるらしい。
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(以下、転載元ストーリーより一部転載)
色盲に気付いてから10年程生きてきて、僕の世界の中だけの色の序列が構築されていった。
①茶色≧赤>緑>黄緑>オレンジ>>黄≧肌色
②紫>>青
③黒>紺>>灰色≧ピンク>>>白
僕の中での強さの序列は、こんな感じだ。
例えば、赤は、黄色よりも強いし、オレンジは、緑より弱い。
本当は②と③は2次元上に書かれたDNAのような螺旋を描いて噛み合わさっているのだが、自分の頭の中にしか存在しない概念を言葉にするほどの言語能力は僕には無かった。
自分でも完璧には掴めていないのだろう。
そしてモノクロの世界にピンクと紺(気分や天候によっては紫も)が入り込んでくるのは、自分でも全く理解出来ない。