モノクロな世界の中の、カラフルな世界。色覚異常の男性が挫折、苦悩、うつ病の果てに見つけた美しい世界とは・・・・・・ (6/8ページ)

Amp.


実家に戻り、ゆっくりと休養をした際に、昔大好きでいつも聴いていたチャイコフスキーの「白鳥の湖」を聴き、
涙が溢れてきたという。



筆者は音楽的才能に非常に優れていて、知っている曲であれば楽譜がなくとも再現できるそうだ。

音楽を聴くことで、すべての楽器の音が音名で入って、複数の楽器を想像して音楽を奏でることだって出来る。

筆者の頭の中には、誰にも理解出来ない、筆者なりの美しい音楽の世界がある。



筆者は楽譜通りではなく、自分の好きなように演奏し、静岡のフルートソロコンクールで優勝したそうだ。



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(以下、転載元ストーリーより一部転載)

審査員の先生方から頂いた批評ペーパーには、今思えば大変光栄な美辞麗句が並んでいた。

「素晴らしい表現力」「才能を感じる」「これからの日本フルート界を牽引していって欲しい」

しかし当時の僕には、全然練習もせずに不満足な演奏で得た賞など嬉しくもなんともなかった。



正直、表現したいことの1%も伝わっていなかった。

そこまで言ってくれるなら、一度で良いから僕の頭の中に流れる世界一素晴らしい音楽を聴いて欲しかった。



そして1人「音色に難あり」というコメントを書いた審査員がいた。

本番では、自分の頭の中の音楽を伝える為に必死こいて荒々しく吹いただけだったので、シンプルに「やかましいわオヤジ」と思った。



そんなこんなで、自分の中で既に確立されている音楽性を人に伝える為だけに練習をするのはアホらしくでやってられなかったので、周囲からの期待を余所に僕はフルートをやめた。



後悔は全くしなかった。



どうせこのまま練習しなかったら必死で毎日フルートばっかり吹いてる奴にはいずれ抜かれるんだろうし、自分の頭の中で流れる音楽が美しかったから、それだけでよかった。

周りの評価なんかどうでもいいから、自分が幸せになれる道を選びたかった。
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