モノクロな世界の中の、カラフルな世界。色覚異常の男性が挫折、苦悩、うつ病の果てに見つけた美しい世界とは・・・・・・ (5/8ページ)

Amp.



代わりに、編集の度合いを変えた写真をいくつかつくり、1番綺麗なものを選んでもらうことにした。



結果は面白いことに、9割方の人が同じ写真を選ぶというものだった。



それを繰り返して「一般的に綺麗だといわれる色合いにする編集方法」がある程度分かってきた。

もちろん、筆者にとってはどれも同じにしか見えない写真だ。

編集前と編集後の違いは全く分からないほどの微細な差しかないので、編集後の写真であっても、筆者から見ればただのモノクロ写真のままだったが、

「自分が綺麗だと思う下品な写真よりも、皆が綺麗だと言ってくれるモノクロの写真の方が、自尊心を守る上でよっぽど価値のあるものだった」と、筆者は語っている。



それから1年経って、たまたま例の「下品な写真」と再会することがあった。

1年前のカラフルで世界一綺麗な写真は、1年後には自分が見ても下品な写真になってしまっていたらしい。



なんの躊躇もなくゴミ箱へと移動した写真を見て、筆者はこう思ったという。



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(以下、転載元ストーリーより一部転載)

僕が色盲であることには何ら変わりはないのに、1年前に世界一綺麗だと思っていた写真は、

世界一下品で毒々しい写真に変わってしまっていた。

残ったのは、周りの人たちが口を揃えて綺麗だと言ってくれるモノクロの写真だけだった。

そして、世間一般に浸透している審美眼に流されたが故に、やっと見つけた僕だけの色鮮やかな世界は、本当の意味でこの世に存在しなくなってしまった。



個性とは何なのだろうか。

僕の存在意義とは何なのだろうか。



絶望で言葉が出なかった。

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それ以降、様々な出来事があり、鬱になってしまった筆者。
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