ヤクザヴァンパイア映画『極道大戦争』三池崇史監督にインタビュー (3/8ページ)
――本作で日本映画デビューを果たしたヤヤン・ルヒアンさんは、まさしくワンカットの格闘アクションの凄まじさで名を上げた方ですが、本作での彼のアクションはいかがでしたか? 振り付けにも関わったのでしょうか?
三池:やっぱりすごかったですね。振り付けはこっちが作ったものをベースに、あくまでも出演者として、日本のアクションをリスペクトしてもらった上で、アイディアは出してもらいました。
「こういう流れからあと2発で倒したいんだけど、どういう技がある?」と聞くと、「これとこうだね」と返ってきたり。しかも、その時にアクション映画だったらこう、シラットだったらこうって答えてくれるんですよ。「じゃあ、シラットで」ってお願いしましたね(笑)。
――そこはシラットなんですね!
三池:アクション映画じゃなくて極道映画ですから(笑)。
もっと『レイド』でのヤヤン・ルヒアン的な動きを見せることもできたんでしょうけど、そっちの方向ではなく、あくまでも「狂犬」という役を演じてもらいました。今ではすっかり役者ですけど、彼は役者をやっていて格闘の勉強をしたのではなく、全く逆で、元々役者ではない人ですからね。
今回は「狂犬」という役としてのアクション、長引かせるつもりはない、一発でも早く倒したいというアクションの連続に徹してもらいました。そういったところは役者として楽しんでいたんじゃないかなと、現場では感じましたね。
――根性試しのような殴り合いのシーンは確かにヤヤンさんらしくなくて、新鮮に感じました。
三池):やっぱりあの状況だと技じゃなくて、どっちが最後まで立っていられるかが勝負だろうなというのがありましたね。ヤヤンさんとしてはどう決着がつくのかというのが当然気になりますよね。