ヤクザヴァンパイア映画『極道大戦争』三池崇史監督にインタビュー (5/8ページ)

Kotaku

もったいないと思うんですよ、服を着ていることが(笑)。

筋肉フェチなわけではないんですけど、目的があって鍛えられた肉体って心意気の現れじゃないですか。何よりもその人のキャラクターというか性格が出る。役もそうですけど、それ以前に「その人が何者であるか?」というのを示していると思うんです。肉体表現者としては一番真価を問われるところですしね。金持ちだったら高いシャツを着ればいい。でも高いシャツを脱いで裸になったら金持ちには見えない。本作に関しては、まあヤクザにも色々ありますけど、裸になった時にヤクザに見えるかどうかというところですよね。

女性の場合、裸というとどうしてもポルノみたいな方向に見られてしまうのでなかなかできないんですけど、女優ももっと自由なことができれば、もっと面白い役がたくさんできるのにとは思います。女性はどうしても何かをまとっていないといけないので、女優としての限界というのはそこにあるんだろうなとも感じますね。


――伊藤英明さんが『悪の教典』では殺人鬼を演じたり、稲垣吾郎さんが『十三人の刺客』では鬼畜な役を演じたりと、監督の作品では、それまでの世間のイメージとはかけ離れた役柄を演じて成功する役者さんが多いと感じます。そういった大胆な配役は常に確信を持って行っているのでしょうか?

三池:まず芸能界で売れているということはかなり不満がたまっているという風に感じるんですね。伊藤英明で言うと、映画の中で人を助けすぎている。だからあれだけ殺す映画があっても許されるんじゃないかなと(笑)。

意識しているかどうかは別として、本人もどこかで思っている気がするんですね。自分のイメージを守らなきゃいけない、その守ろうとしている自分がつまらないといった、どこか不満を押し殺している部分がある。立場的に好き勝手はできないといった大人の気持ちがあって、でもその気持ちが嫌というようなものを抱えながらみんなやっていると思うんですよ。

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