ヤクザヴァンパイア映画『極道大戦争』三池崇史監督にインタビュー (4/8ページ)
それでこういう風にしようと思っていると伝えたら、「それはいい」という感じで頷いてくれましたね。

主人公のヤクザ・影山亜喜良(市原隼人)と殺し屋・狂犬(ヤヤン・ルヒアン)
――監督は各作品で体格のいい、筋肉のある役者さんの体をほぼ必ず露出させる傾向にあると感じるのですが、そういった表現がお好きなのでしょうか?
三池:やっぱり世代的に「映画って本当に面白いな」と思ったきっかけの作品が『燃えよドラゴン』なんですよね。大して二枚目でもないブルース・リーが、当時小学6年生~中学1年生の人間にとっては神のような存在だったんです。
なぜ神なのかというと、動きもそうですが、その動きを制御する、コントロールする肉体に惹かれましたよね。実際にあれが闘える筋肉なのかどうかは別として、柔道には柔道に強い体型、相撲には相撲に強い体型、そしてジークンドーにはジークンドーに適した体型があると。極真空手の体型とは明らかに違う、無駄を排した体型ですよね。
市原隼人くんだったらボクシングをやっているので、肩のあたり、上半身の筋肉はボクサー的なんです。伊藤英明であれば、空から飛び降りたりとかサーフィンしたりとか潜ったりとか、オールマイティーに遊ぶために鍛えられた筋肉がついている。思いっきり遊ぶためにはあのくらいの肉体がいるわけです。もちろんジムで鍛えてはいるんですが、目的がはっきりしています。きれいに見せるためじゃなくて、遊ぶための筋肉を作っているんですよね。
健康のため、役者としてきれいに見せるためといった理由で鍛えた筋肉には惹かれないんですけど、「目的のある筋肉」はいいなと思います。それがあるのかどうかは役者を見て直感的に判断して、「これは見せましょうよ」とか言いますね。