ヤクザヴァンパイア映画『極道大戦争』三池崇史監督にインタビュー (8/8ページ)
――「サヨナラ、軟弱で退屈な日本映画」といったコメントをされていますが、三池監督にとって「強硬で面白い映画」とはどういった作品でしょうか?
三池:一番好きなのはポール・バーホーベン監督の『スターシップ・トゥルーパーズ』ですかね。あの作品を見た時の喜びは大きかったです。あくまでもハリウッド映画として見たんですけど、監督によってハリウッドもここまで変えることができるんだと感じたので。
もちろん面白かったんですけど、あの無茶苦茶っぷりには「なんだこれ!」ってなりましたからね。しかも金をかけて作って、世界中で絶賛と顰蹙を買いまくるという。後にカルト的な人気が出たとはいえ、当時はどちらかというと顰蹙のほうが数的には多かったと思います(笑)。
あと、『スターシップ・トゥルーパーズ』はデジタル初期の作品ですが、宇宙空間で宇宙船がバリバリ割れていくCGの美しさは凄いなと思いました。あれより美しいCGってあんまり見たことがない。無茶苦茶さとそういうものが色々と混ざっているんですよね。それがパート2になるといきなりローバジェットになって、また違う意味で「なんだこれ!」と度肝を抜かれて(笑)。
そういった「なぜこれが生まれたの?」っていうものに対する尊敬の念はあるかもしれないです。やっぱり同じアイデアでも作るスタッフによって、全く違ってくるというのは、作っている側としては心地いいんです。同じようなものがたくさん出てくると、自分たちが存在する意義ってあんまりないような気がしてしまうので。だから、たまにこういう勇気を与えてくれる映画が出てくると嬉しいんですよね。
『極道大戦争』は6月20日(土)TOHOシネマズ新宿ほか全国ロードショー。
(C) 2015「極道大戦争」製作委員会
(スタナー松井)