ヤクザヴァンパイア映画『極道大戦争』三池崇史監督にインタビュー (7/8ページ)

影山(市原隼人さん)は杏子(成海璃子さん)を、そして世界を守れるのか?
――本作は、そういったキャラクターたちによってストーリーが転がっている印象を受けました。実際のところ、ストーリーとキャラクターのどちらを軸に製作していったのでしょうか?
三池:やっぱりキャラクターがこういう人だから、こういう展開になっていくというのが正しいと思います。話をこう持っていきたいがために彼はこう言うとか、そのためにこういうキャラクターがいて、こういう行動をとるとかではなく、バラバラっと出てきた人間たちがガッと集まったら、こういう話になっちゃったという。それは脚本上でもそうですね。勢いで作っています。
原作があるといった、映画的な制約からも開放されている作品なので、ある意味行き当たりばったりな、乱暴な作り方です。だからこそできる映画で、そういうのも面白いと思うんですよね。今回はそれに徹したというか、徹することを許してくれました。普通の会社だったら止めますよ(笑)。大人が映画を作ろうとして許されることではないです。まず、あの脚本を読んで「おっ、いいじゃん!」って言うのは日活しかありえません(笑)。
しかも、この映画誰に見せようとしているんだ? っていうのもありますよね。今どきはこうだから、ここの層を狙っていこうというのもあんまり考えていないですから。自分たちが何を見たくて、作りたいかどうかというのが中心にあるという。でも、これが映画のあるべき姿だとは思いますね。