ヤクザヴァンパイア映画『極道大戦争』三池崇史監督にインタビュー (6/8ページ)

Kotaku

となると、僕は役者が「自分はそうじゃないんだけど、監督がこの人だからしょうがないよね」という最初の言い訳に使える存在なわけです(笑)。三池の映画だから......というフリをしながら、本性を表すことができる、やりたかったことをやりたいようにやれるというのが、自分たちの映画では多いんですよね。

稲垣吾郎と最初に仕事をした(『十三人の刺客』の)最初のカットは全然台本にもないんですが、大名行列の途中で竹の筒にオシッコをするシーンで、それを撮ってもう終わりだったんですね。京都へわざわざ来てもらって、竹の筒にオシッコだけして「お疲れさま」でSMAPが帰るみたいな(笑)。その時の彼は「オシッコするだけ? 台詞もないの? もっとまとめて撮ると思ってた、面白い!」って笑ってるんですよね。

売れている人ほど本番とか舞台に立っている状況が日常になっているので、この映画の中に立っている自分は非日常という面白さを与える、奇をてらわず、こうしたら面白く見えるだろうなと計算したものではない状況を作ると、無理なく眠っている牙が出るんです。そういう作業はやっぱり現場としては面白いですよね。高島礼子さんにどういう不満があったのか? とかまでは僕にはわからないですけど(笑)。

何かを守ってはいるんですけど、同時に壊す集団であるという匂いがないと本当のエンターテインメントになっていかないんじゃないかという気がします。破壊する集団であるべきというか。自分で何かを持っている人にはもってこいなんですよね、自分を破壊できるわけですから。

そういう意味でも『極道大戦争』はリリー・フランキーさん始め、色んな人たちが色んな自分を破壊してますよね。逆に市原くんは昔から破壊しながらやってきているので、今回のような守る側に立つと光ってくる。閉じ込められている、囚われている役にピッタリだと思います。

「ヤクザヴァンパイア映画『極道大戦争』三池崇史監督にインタビュー」のページです。デイリーニュースオンラインは、インタビューアクションゾンビSF/ファンタジー動画カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る