『マッドマックス 怒りのデス・ロード』ジョージ・ミラー監督にインタビュー (3/8ページ)
テクノロジーのおかげで小型化したので、カメラはどこにだって置けます。そういう技術の発達というのは単純に興奮しますね(笑)。
――この30年の間に『マッドマックス』の世界観に新たに影響を与えたものはあるでしょうか?
ミラー:この30年間もそれまでと同様、毎日世界を見ているわけで、そこからは当然影響を受けています。例えば、2006年にインドへ行った時の話をしましょう。
ウダイプールに湖に囲まれたレイクパレスという美しいホテルがあるんですが、私がそこに泊まっていた時、湖は完全に干上がっていたんです。
湖のあったところには象がいて、子供たちはサッカーをしていました。そこで初めて「ウォーター・ウォーズ(水の戦争)」という言葉を聞いたんです。オイル・ウォーズ(石油戦争)というのは恐らく誰でも聞いたことがありますが、ウォーター・ウォーズというのは聞きませんよね?
他にも、世界では人がさまざまな局面で、モノ扱いされることが頻繁にあります。本作を見ればわかるかと思いますが、こういった世界で見たものや経験が全て作品に影響しているわけです。
――フュリオサに限らず、多くの女性キャラクターがかっこ良く、強く描かれていますが、その理由はなんでしょうか?
ミラー:本作のアイデアは非常に単純で、「追跡がずっと続く」、そして「目的はモノではなく人間」というものです。男から逃げ出した5人の妻を男の戦士が奪うとなると、違った話になってしまいます。
そういった経緯から女性の戦士フュリオサ、そしてフュリオサの部族・ヴヴァリーニ(Vuvalini)が生まれました。ストーリーの構造から生まれているので、無意識的だと思います。