『マッドマックス 怒りのデス・ロード』ジョージ・ミラー監督にインタビュー (4/8ページ)
――本作では脚本を用いずに何百枚ものストーリーボード、いわゆるバイブルをコミックアーティストのブレンダン・マッカーシー氏と作ったそうですが、マッカーシー氏を起用した理由なんでしょうか? そして、彼とはどういったところから仕事を始めたのでしょうか?
ミラー:本作は「視覚的な音楽」といった映画にしたかったんです。無声映画のように言葉がなくても理解できる作品ですね。だから台詞もあまりありません。そういった点から、伝統的な言葉で書く方法よりも、絵で描くほうがふさわしい作品だと思いました。
ブレンダ・マッカーシーは特に『マッドマックス2』が好きで、以前『マッドマックス』の美しい絵を送ってくれたんですね。そのブレンダンの絵からは『マッドマックス』の世界への情熱が感じられました。
そこで、3,500の絵コンテを壁に張り出して、ブレンダン・マッカーシーを招き、他の2人のアーティストとともにみんなで映画全編を描いていったんです。ただ、それは表面的な部分に過ぎなくて、そこからさらに一つ一つのキャラクター、車両、武器、ギターといったものが、「どうして本作の世界に存在しているのか?」の背景やロジックを作り上げていきました。
例えば、「V8」のサインもそうです(本作に登場する、トップ画像で監督がしているハンドサイン)。ハンドサインというのは世界中にありますし、文化によって意味も違いますよね(笑顔でピース、そして中指を立てるなどのハンドサインを見せながら)。そういったものの背景もきっちり作りこみました。