『マッドマックス 怒りのデス・ロード』ジョージ・ミラー監督にインタビュー (1/8ページ)
漫画『北斗の拳』やゲーム『Fallout』など、後のポストアポカリプス作品に多大な影響を与えた映画『マッドマックス』。
今回は、30年の時を経てシリーズ最新作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』をこの世に送り込んだ、ジョージ・ミラー監督にお話を伺いました。V8!
――本作につながる『マッドマックス2』で作り上げた「バイカーたちの行き交う核戦争後の近未来」という世界観は、そもそもどのように生まれたのでしょうか?
ジョージ・ミラー(以下、ミラー):映画に興味を持ち始めた時、私は映画学校には通いませんでした。かわりに、「映画の言語」というのはどのように進化してきたのか? を考えたんです。
例え本がまだ読めない子供でも、映画を読む、つまり理解することはできますよね? 映画の言語というのは、まだ誕生してから120年程度の若いものです。そこで無声映画までさかのぼって、バスター・キートンやハロルド・ロイド、当時の西部劇、マック・セネットの喜劇などを見ました。そして、70年代くらいまでのアクション映画の代表作を振り返ったんです。
その後、家族と友達を路上で失った元警察官が登場する、1作目の『マッドマックス』のストーリーを書きました。ただ、当時は町中で撮影できるほどの予算がなかったんですね。それでも車や人間を多数登場させたかったので、人のいない裏通りや廃墟などで撮り、舞台を当時の時代から何年か後の、ディストピアとなった未来に設定しました。要するに、1作目の『マッドマックス』の設定は予算的な問題から生まれたんです。
しかし、『マッドマックス2』に関しては1作目を経たポストアポカリプスな世界観にしようと、始めから意識して作りました。マックスは車に乗った侍というイメージです。