UIデザインからスマートウォッチの今を考える「UI Crunch #5」 (1/6ページ)
AppleWatchが発売され2カ月ほどがたつ。スマートウォッチの注目度が増す一方で、アプリなどのコンテンツ側にもこの新たな潮流にいち早く乗ることが求められている。中でも“UI(ユーザーインターフェース)”は、時計というスマホに比べとても小さな画面上では非常に“重要となる要素”だ。
この潮流に合わせ6月17日に行われたUIの勉強会・ワークショップである『UI Crunch』では『スマートウォッチUIデザインの今』というテーマで5人のUIのプロによる発表が行われた。今回はそのレポートをお送りし、スマートウォッチのUIについて少し考えてみたいと思う。
■ 渡邊 恵太氏(大学講師)『身体性とインタラクションデザイン』

まずはじめに登壇されたのが、インターフェース/インタラクションデザインを専門とする大学講師の渡邊 恵太氏だ。渡邊氏は昨年末に出版し、同分野の設計論について記した人気著書『融けるデザイン』の内容から、今後のUIデザインで重要な要素となる“自己帰属感”について語ってくれた。
自己帰属感とは道具が身体の延長上にあるという概念のもと、今操作している対象(道具)の動きが自分の動かしていると認識している動きとの連動性がどの程度あるかといった感覚だ。渡邊氏の言葉を借りれば、この手は他人の“手”ではなく自分の“手”であるという感覚というわけだ。

例えばiPhoneの画面がヌルヌル動いて気持ちいいというのは、画面そのものが自分の手の動きにかなり高いレベルで連動し動くことで、“自己帰属し体の延長上のように動く”からという理由に基づくのである。
この自己帰属感が高い方が人は自然に感じる。