サラサラとベタベタはどう違う? 臨床内科専門医に聞く、汗の疑問を徹底検証 (1/2ページ)
暑いとき、緊張しているとき、スポーツ中、風邪をひいて熱が出たときなど、それぞれのときに出る汗は種類が違うように感じます。そこで、汗の性質や働き、においについて、臨床内科専門医で正木クリニック(大阪市生野区)の正木初美院長に聞きました。
■日ごろ汗をかかない人はベタベタな汗が出やすい
<疑問1> サラサラとベタベタな汗は何がどう違う?
正木医師 水のようなサラサラの汗の成分は、99%が水分です。汗を分泌する汗腺(かんせん)が正常に機能すると、ナトリウムやマグネシウムなど体に必要なミネラルは、汗腺でろ過して血管に吸収されます。主に水分だけが排出されて、皮ふから蒸発します。
一方、ベタベタする汗の成分は、水分とミネラルです。加齢や日ごろ汗をかかないことが原因で汗腺の機能が弱くなると、ミネラルを血管に吸収することができなくなって、水分とともにミネラルも皮ふから体の外へ出ていきます。
この汗はミネラルを含むので蒸発しにくく、ベタつくわけです。結果、体温調節がうまく行われずに、だらだらと出る悪循環になります。
一日に一度は汗をかくほうが汗腺は活動的になり、サラサラの汗が出るようになります。
<疑問2> 汗がたくさん出るほど、におう?
正木医師 汗のにおいは、量とは関係がなく、種類によって変わります。汗の不快なにおいは、皮ふの常在菌が汗や皮脂、垢(あか)に含まれる成分を酸化、分解するときに発生します。
サラサラな汗のときは、汗が蒸発することで皮ふの温度や湿度が下がるため、常在菌が増殖しにくくあまりにおいません。
しかし、ベタベタな汗は汗が蒸発しにくく、皮ふに残るミネラル分をエサにする常在菌が増殖しやすいので、不快なにおいを発します。
<疑問3> 風邪などで発熱したときには、汗をかくほど早く治る?
正木医師 間違いです。