日本人が知らないドイツの穴場、ハルツ地方の3つの可愛い町をめぐる (1/4ページ)
ドイツの中央よりもやや北に位置するハルツ地方。中世の時代、ハルツの山は魔女が棲むと信じられていた場所で、今もハルツ地方には神秘的な魔女伝説が残っています。
ドイツの主要都市から距離が離れていることもあり、日本ではほとんど無名のこの地方。しかし、ドイツの他の地域とはひと味もふた味も違う、個性あふれる魅力的な町々が点在する穴場的なエリアなのです。
なんとうち2つは世界遺産。中世の面影を色濃く残す、ハルツ地方の可愛らしい3つの町をめぐってみましょう。
・クヴェトリンブルク
ハルツ地方でも中世の町並みが最も良く保存されている町のひとつが、1000年の歴史をもつ古都・クヴェトリンブルク。ドイツの初代王、ハインリヒ1世が創設したザクセン王家の重要な拠点として位置づけられたことから「ドイツ発祥の地」とも呼ばれています。
あらゆる年代、あらゆる建築様式の木組みの家々が1300以上も残っているという、木組みの建築博物館のような町で、旧市街と城山は世界遺産に登録されています。
クヴェトリンブルクのシンボルが、城山にそびえる12世紀創建の聖セルヴァティウス教会。シンプルな造りながらロマネスク様式の傑作として名高く、ドイツ屈指の教会宝物を有していることもあって、その歴史的・文化的価値は計り知れません。