叱られてる内が華?「武士の世」を目指した源頼朝の意識改革と、違反した御家人への悪口雑言を一挙公開 (6/7ページ)
そう言やぁヤツの親爺も俺が挙兵した時、さんざん呼んだのに来なかったくせして、後から勝ち馬に乗って来たんだったな。バーローめ」
【原文】
「色は白らかにして、顔は不覚氣なるものの、ただ候ふべきに、任官希有なり。父は下總において度々召あるも不參して、東國平らげられて後參る、不覚か」
宮内丞舒國(くないしょう のぶくに)【意訳】
「あのふわふわしたマヌケ面が気に喰わねぇ。この野郎」【原文】
「顔はふわふわとして、希有の任官かな」
山内刑部丞經俊(やまのうち ぎょうぶのじょう つねとし)【意訳】
「お前、以前に大井川を渡る時、声とかガクブル震えてたくせに、随分と偉くなったモンだな、あぁ?」【本文】
「大井の渡において、聲樣まことに臆病氣にて、任官見苦しき事か」
キツい罵声も「愛の鞭」、頼朝公の人間力【意訳】
「ロクに仕事もしないのに官位ばかり欲しがって、猫に小判だ。この役立たずめ!」【原文】
「官好み、その要用なき事か。あはれ無益の事かな」
……とまぁ、こんな調子で言うも言ったり24名、過去の行状から親の態度、挙句は容姿に至るまで散々なけなしっぷり。