令和は「お金」が変わる時代 元・財務官僚が語る損しないために知るべき基礎知識 (1/5ページ)

新刊JP

『いま知っておきたい「みらいのお金」の話』(アスコム刊)の著者、松田学氏
『いま知っておきたい「みらいのお金」の話』(アスコム刊)の著者、松田学氏

「令和」のはじまりは目前。

元号が変わり、時代が大きく変わるムードが漂っている。では、令和の時代に何が変化するのか。
その一つが「お金」だろう。「買い物は現金で」という人はもちろん「現金を持ち歩くのは時代遅れ」という人も、今のままの知識では時代に取り残されてしまうかも。

「令和は『お金革命』の時代である」と語るのが『いま知っておきたい「みらいのお金」の話』(アスコム刊)の著者、松田学氏だ。この本では元・財務官僚で経済と金融のプロである松田氏が、仮想通貨と電子マネーは何が違うのかといった素朴な疑問から、そもそもお金とは何かという本質論、そして今後のお金の可能性まで、対話形式で極めてわかりやすく解き明かしている。

今回はその松田氏に、キャッシュレス化が進む今、現金だけを信用することの危険性と、松田氏の言う「お金革命」の中身となる「仮想通貨」と「ブロックチェーン」の持つ可能性についてお話をうかがった。

今知っておかないとヤバいお金の話、前編をお届けする。

■デジタルマネー時代に「日本人が有利」な理由 ――電子マネーがあちこちで使えるようになり、仮想通貨がしきりに話題となっている今、「お金」というものが変わりつつあるのを感じます。たとえば「現金を使うのは不便である」というような価値観が生まれつつありますが、現金のみを信用することのデメリットはどんな点にあるのでしょうか。

松田:家に大きな金庫がある人は別として、現金には物理的棄損のリスクが常にありますよね。先日の「アポ電強盗殺人」も、家に現金を置いていたからこそ起きたことですし。日本人は世界の中でも現金への信頼が篤いといわれますが、あまり現金にこだわりすぎるのも考えものです。

また、現金は脱税などの不正の温床になりやすいという面もあります。これからブロックチェーンの技術が発達して、あらゆる経済取引が現金を介さずに行われるようになれば、脱税などは難しくなるでしょう。その意味で通貨のデジタル化やキャッシュレス化によって公平な世の中に近づいていくのかもしれません。

「令和は「お金」が変わる時代 元・財務官僚が語る損しないために知るべき基礎知識」のページです。デイリーニュースオンラインは、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る

人気キーワード一覧