タイム誌の 「2016年ベスト発明品」に選ばれた球体タイヤが自動車社会に与えるものとは?【前編】

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タイム誌の 「2016年ベスト発明品」に選ばれた球体タイヤが自動車社会に与えるものとは?【前編】

2016年3月ジュネーブモーターショーで発表され、世界中の注目を集めたグッドイヤーの球体のコンセプトタイヤ。タイム誌の 「2016年ベスト発明品」にも選ばれた。従来のタイヤの概念を覆す球体タイヤはいかにして発想されたのか? その意図と経緯をインダストリアルデザイナー、セバスチャン・フォンテイン(Sebastien Fontaine)氏に聞いた。

ルクセンブルグ グッドイヤー・イノベーション・センター(GIC*L)、先進デザイン・スタジオのシニアインダストリアルデザイナーのSebastien Fontaine氏。

■ Goodyear Eagle-360の衝撃

――球体タイヤEagle-360の研究開発が考えられたきっかけは?

グッドイヤーイノベーション・センターは、世界有数のタイヤメーカーの地位を維持するために、常に新技術の開発に取り組んでいます。「機動性」、「通信接続性」という従来の考え方、そして運転者の役割においても大きな変化が起きています。

グッドイヤーは革新的な新しいコンセプトタイヤに備わる将来の機動性に道を開き、スマートフィーチャー、機動性、および自律能力によってタイヤが未来の自動車運転をどう変えていくのかを模索しています。

電子機器が接続可能な自動運転車が登場したことにより、ちょうど良いタイミングでグッドイヤーは2016年3月ジュネーブモーターショーで球形のGoodyear Eagle-360コンセプトタイヤを紹介しました。 ご紹介後直ちにTwitterやFacebook、YouTubeなどさまざまなメディアやチャネルを通じてGoodyear Eagle-360に対する非常に好意的な反応を得られたことは、このコンセプトに社会的な意味があり、タイムリーであったことを示すものでした。タイヤ、そして未来のモビリティー・エコシステムにまさに役立つことになるでしょう。

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