「初山別」村をご存知だろうか? なかなか難読地名だが、「しょさんべつ」と読む。
北海道の北西部、日本海側に位置する小さな村だ。道民ならともかく、本州の人にはあまり知られていないかも......。主な産業は漁業で、タコとフグの漁獲量が多い。ハスカップ、ミニトマトなどの農産物でも知られる。
2014年12月、この初山別村にコンビニが開業し、話題となったことがある。セイコーマートである。過疎地域にもかかわらず出店を決めたことについて、ネット上に「こういうところに出すセコマさすが」「道民としてセコマ誇りすぎる」といった反応が出たのだ。
コンビニというと、セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートの大手3社を思い浮かべる人が多いだろうが、北海道だけは状況が違う。北海道で店舗数ナンバーワンは、セイコーマートだ。道内の隅々にまで積極的に店舗を展開しているセイコーマートは、顧客満足度でも1位を守り続けている。
開業から4年以上が経った現在、初山別村のセイコーマートはどんな状況だろう。Jタウンネット編集部は、2019年3月22日、セイコーマートの広報担当者に話を聞いてみることにした。
「このままでは村民が買い物難民となってしまう」セイコーマート初山別店(画像提供:セコマ)
初山別村にセイコーマートが誕生するにあたっては、実はちょっとしたドラマがあった。
村に1軒しかなかった個人商店が閉店してしまい、買い物するには約20キロ離れた隣町まで行かなければならなくなった。「このままでは村民が買い物難民となってしまう」と、村長自らセコマ本社を訪れ、出店要請を重ねた。国道沿いの村有地の安価での提供が、決め手の一つとなったという。