「宇宙人類学」という新たな学問分野をご存じでしょうか?
これは「『地球』という限定された空間を超えて、『宇宙』という新たなフロンティアから人類を見つめ直す新しい研究領域」とされています(『宇宙人類学研究会』公式サイトより抜粋引用)。
京都大学 大学院アジア・アフリカ地域研究研究科 木村大治教授は、宇宙人類学において「宇宙人とのコミュニケーション」を研究していらっしゃいます。
その研究とはどのようなものでしょうか?
なぜ「宇宙人とのコミュニケーション」について考えるのか?聞き慣れない新しい学問分野「宇宙人類学」について、京都大学 大学院の木村大治教授にお話を伺いました。
――木村先生は人類学者でいらっしゃいますが、「宇宙人類学」の研究を始めたきっかけは何でしたか?
木村教授 私の専門はアフリカの人類学で、おもに「コミュニケーション論」をやっています。
コミュニケーション論の中には「コード」という概念が出てくるのですが、これは「イヌ」という音声が「犬」という動物に対応する、といった「対応の決まり」を意味していています。
ただ、異文化の場所に行くと「コード」が違うので、言葉が通じません。
では、本当に「コード」は必要なのでしょうか。