「もし宇宙人と出会ったら?」という疑問から、現代のコミュニケーションを考える-京都大学木村大治教授の研究 (7/8ページ)

木村教授の研究室は京都大学 稲盛財団記念館の中にあります。
「面白かったら何でもええです」という師の言葉――当サイトは現役大学生から、大学進学を目指す高校生まで、たくさんの方が読んでいます。中には研究者になりたいと思っている読者もいます。「研究者の道が気になっているけれど踏み出せない」という学生へのアドバイスがありましたら、ぜひお願いいたします。
木村教授 私の先生は伊谷純一郎※5という方でしたが、この伊谷先生が、私が大学の卒業研究で悩んでいたときに、「面白かったら何でもええです」とおっしゃったことがありました。お気楽に聞こえるかもしれませんが、この言葉は実は恐ろしい言葉ではないかと思っています。
「面白いこと」であればいいんですけど、裏を返せば、いかに流行の研究でも、世間に評判になっても、「面白くなかったらおしまい」ということでしょう? 「面白いこと」を捕まえるのはとても難しいことなのです。
私も学生に「フィールドに行ったら面白いことを捕まえてこい」と言いますが、これが難しい。フィールドワークでは「フィールドノート」を付けるのですが、 100個ネタを拾っても1つ2つあるかどうか。実際1つあったら仕事になる、と言っています。
――なるほど。
木村教授 ですから自分が面白いと思うことを捕まえたらすごく大事にするべきです。
「面白いこと」を捕まえているのならそれを手放さず、研究するのが「ええです」。
面白いことが好きならそれを仕事にするのがいいのではないですか?
――ありがとうございました。